なお、本日の
委員会に係る記述については、追加記載することが正副
委員長に一任さ
れた。
4: 3
委員会活動の
まとめ
(1) 今期1年間の本
委員会の活動を終えての総括的な所感や意見、要望等について、各
委員からの
発言を、本
委員会の活動の
まとめとすることが了承された。
また、各委員の意見については、記録として取り
まとめの上、次期
委員会の初回委
員会において、理事者席を初め各席へ配付することが、了承された。
(2)
委員会活動の
まとめについての協議が行われた。
5:
◯中島委員
それでは私から、
委員会の
まとめの
発言をさせていただきたいと思います。まず初めに、
園崎委員長、中村副
委員長、田中副
委員長を初め、委員の皆様方、そして理事者の皆様方、また事務局の皆様方には大変お世話になり、ありがとうございました。
私は、11月21日からこの
委員会の一員に加えていただきまして約半年間ですけれども、活動させていただきました。この間、本当に大変勉強になったと思っているところでございます。
まず初めに、12月15日の卯瀧監督をお招きしてのお話の中では、本当に社会人として大切だなと私も思っていることを野球を通して高校生の皆様方に教えてこられたその指導方法等をお聞きをしながら、本当に勉強になったことを覚えておりますし、またその後のミズノ株式会社様を招いての新たなスポーツの取り組み、我々がやっていたときの鬼ごっことはまたちょっと違うやり方で鬼ごっこ等を取り入れたものであったりだとか、さまざまな新たな運動、遊びメニュー等を体験させていただきました。そのお話の中でもびっくりしたのが、運動会に参加するための塾というものも企画されているということで、本当に今、子どもたちのスポーツを取り巻く環境も、私が小さいころとは随分変わっているんだなということを勉強をさせていただいたところでございます。
今回私は2回、先生方からお話を聞かせていただきましたけれども、本当に社会人として大切だなと日ごろから思っていることを指導されている先生、また昨今の子どもたちを取り巻くスポーツの環境等も学ばせていただき、大変勉強になった半年間だなと思っております。まだまだ不勉強なところもありますけれども、引き続きしっかりと勉強しながら、府政の発展に寄与できるように頑張ってまいりたいと思っておりますので、また今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
本当にありがとうございました。以上でございます。
6:
◯加味根委員
正副
委員長、委員の皆さん、そして理事者の皆さん、さらには、事務局の皆さん、1年間大変お世話になりましてありがとうございました。
私は
まとめの
発言として、3点述べておきたいなと思っております。
第1は、そもそもスポーツは、府民一人一人の権利として保障していくことが大事ではないかと思っております。健全な身体と精神をはぐくみ、青少年の全人格の形成に重要な役割を果たすものでありますし、高齢者、障害を持つ人々にとっても、健康な体を維持、増進し、地域のきずなを築いていく上でも重要な活動となっております。憲法では、「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」と規定しておりますけれども、スポーツはその文化の一つではないかと。したがって、すべての国民に等しく保障されなければならない権利ではないかというふうに考えるものでございます。
ユネスコの体育・スポーツ国際憲章も、すべての人は肉体的、知的、道徳的能力を伸ばす自由が保障されなければならないとしているところでもございます。スポーツはすべての府民が持つ権利であるという立場で今のスポーツの現状を考えたときに、スポーツをする機会や適切に指導を受ける条件整備など、まだまだ不十分さが残されていると言わざるを得ないのではないかと思っております。府民の皆さんやスポーツ関係団体のスポーツへの願いや要望にしっかり耳を傾けて、スポーツ振興の条件整備に力を注ぐことをまず求めておきたいと思います。
第2に、スポーツ振興の上で、指導者の育成が極めて重要だと考えております。
委員会として、今もありましたが、アスリートや高校野球などの指導者の方々からお話を聞き、質疑をすることもできたことは有意義なものでございました。私も高校時代に卓球の
クラブ活動に熱中しましたが、指導者であるコーチの経験豊かで熱い指導によりまして、仲間と力を合わせて取り組むことの大切さを知りまして、人間的にも成長することができたのではないかと振り返っているところです。
子どもや府民がスポーツに親しみ、体力や競技力、スキルを向上させ、人間性をはぐくみ、また高めていく上でも指導者の役割、存在が決定的だと思っております。この指導者の育成、養成に力を尽くすことが本府に課せられた重要な役割ではないかということでございます。その点で、特に学校教育の中で、子どもたちのスポーツの指導に当たる先生方の指導者としての育成に力を入れることが大事だと思っております。指導者養成の講座や研修会などへの参加を最大限保証する体制をつくっていただきたいと思います。
また、地域の体育振興会やスポーツ組織などで指導に当たる指導者の皆さんのスキルアップや指導力の向上のための研修、講座などの開催についても、積極的に支援をしていく必要もあるのではないかと思います。
言うまでもなく、学校での教職員の
クラブ活動での指導が過重な労働になってはならないことは当然のことであります。教職員の個人任せにせず、学校として、また教育
委員会として実情を常に把握して、過重負担とならないよう、必要であれば教職員の増員を図るなど、必要な配慮と対策を講じていただくよう求めておきたいと思います。
第3は、スポーツにおける体罰やパワハラを根絶しなければならないということであります。今、ある大学のアメフト部の危険なプレーがテレビでも報道され、問題になっております。また、トップアスリートである女子レスリングの世界でもパワハラの事実が確認され、是正される事態となっています。学校での選手への体罰もたびたび問題になってきました。学校教育や府民スポーツの中で、このような人権侵害はあってはならないことであります。そのため、特に指導者の研修に当たっては、改めてスポーツマンシップの大切さや体罰、パワハラなど、人権侵害を許さない認識を徹底していく取り組みを強化することが今特に求められているのではないかということを強調しておきたいなと思っています。
最後に、府民スポーツの振興に私も微力を尽くすことを決意いたしまして、
まとめの
発言とさせていただきます。ありがとうございました。
7:
◯村井委員
まずは、
園崎委員長、中村副
委員長、田中副
委員長、充実したこの
委員会の運営に務めていただきまして、本当に勉強になりました。まず初めに御礼を申し上げます。ありがとうございました。また、事務局の皆様方も、視察等々で本当に御尽力いただきましたことを心より感謝を申し上げます。本当にありがとうございました。
私は2年続けて同じ
委員会になるということはほぼないんですけれども、実はこのスポーツに関しては2年続けてさせていただきました。
委員長の
委員会運営の中で、この1年間はハードウエアにはこだわらず、中身の充実という形でまずこの特別
委員会の中身を特化されたことで、大変充実したと思っております。
私は、この1年間は、スポーツと私自身のかかわりというような観点で割と
発言をさせていただいたと思います。というのは、もう私自身がスポーツをやることはないだろうというふうに実は思っています。還暦でもありますし、けがをいたします。私はかつて、スポーツは体に悪いということをテーマに代表質問をしたことがあります。これはある元読売巨人軍のトレーニングコーチ、9連覇を果たしたときのコーチが当時そのような書物を書いていて、そのもとで、そういう観点で見たことがあります。これは逆に言えば、スポーツというものは健康のためにどうあるべきなのか、こうあるべきだという、そういう無理をしないという、当時としてはまだスポーツ自体が科学的に研究されていなかった時代の一つの書物だと思っております。その意味から言って、今回は本当に参考人の卯瀧さんであるだとか濱田さんであるとか、本来ならばなかなかお話を聞くことができない方の貴重なお話を聞かせていただきました。トップアスリートになる方法、道、また広く我々府民がスポーツに親しんでいく、そういう方法、またさまざまにいろんな身体的な環境をお持ちの方のスポーツですよね、その普及のあり方等々、そういうものをしっかりと学ばせていただいた今回の
委員会だったと思っております。
もう一点は、やっぱりスポーツというものは、観戦してこそスポーツだろうという、これは、僕は61歳になってからは、恐らく観戦のみをスポーツと言うんだと思います。そういう意味から言って、自分自身がさまざまにスポーツをやる上においても、スポーツ観戦ということも大きな位置を占めてくるんではないかということで、スポーツを見ることに対しての関心を広げていく、そういうこともぜひとも京都府はさらに取り組んでいただければと思います。さらに、先ほどの委員からもスポーツは文化ということがありました。文化であるならば、見るということへのさらなる拡大、僕はこれは京都がさらに少し努力もしていただきたいし、さまざまに見る機会のチャンスもおつくりいただきたいし、そういうことだと思います。そのことが過去にスポーツをした者にとって、今後のスポーツとのかかわり、また府民の皆様にスポーツのよさを訴えていける一つの道と私は思っております。
以上2点を今回のこの
委員会における私の
まとめとさせていただきます。
重ねまして、
委員長、副
委員長の皆様、また理事者の皆様には大変お世話になりました。本当にありがとうございました。以上でございます。
8:
◯酒井委員
委員長、副
委員長並びに委員の皆さん、そして理事者の皆様には、この間さまざまな御示唆をいただき、学ばせていただきましたことを、この場をおかりしまして感謝を申し上げます。
この
委員会は、実は新しくできた
委員会で、「東京オリンピック・パラリンピック等の開催を契機とした競技力の向上及び生涯スポーツの推進のための施策について調査し、及び研究する」と、それが大きな目的となって進めてきたわけですけれども、スポーツ振興の基本的な考え方を改めて確認させていただけたのかなと思っています。
例えば、よく「スポーツ」と言ったり、「体育」と言ったりしますが、説ですけれども、体育とはドイツが一番歴史が深くて、体育のもともとの目的は、実はドイツでは軍隊の強化のために始まったとも言われています。ところが、スポーツの起源というのはそことは全く別で、遊びの中から生まれてきたものがスポーツだというふうに言われておりまして、ですから、スポーツの振興というのは、言いかえれば、遊びをいかに振興していくかというようなことにも目的としてなってくるのかなと思いますし、この基盤をしっかりと認識をして、スポーツはもともとは遊びから生まれてきているんだというところを認識して、振興を図っていかなければならないかなと思っています。
そして、現代のスポーツの効果には、たしかに経済であるとか、健康であるとか、教育であるとか、まちづくりであるとか、さまざまな効果が期待されています。今言いましたものというのは、実は京都府の中では部局がそれぞれ分かれていまして、これからスポーツ振興するには、それらの担当の部局がつながってスポーツ振興の政策を共同してつくり上げていくかということも必要かなと思いました。
特に、ことしがサッカーワールドカップで、来年がラグビーワールドカップ、再来年が東京オリンピック・パラリンピック、そしてワールドマスターズゲームズと、ずっとスポーツの祭典が続く今、それらの効果をどのように我が京都のものにするのか、そしてそれらのイベントが終わった後にどうつなげていくのかということも大きな課題になってくるのかなと思います。
先ほどもお話がありましたけれども、アメリカンフットボールのビデオを見ました。スポーツではなくなっているということをその点からも大きく感じましたし、実は常任
委員会のほうでスポーツの関連団体の方と懇談をさせていただいたときに、4つのスポーツ団体の方とお話をしましたけれども、共通しておっしゃったのは、子どものスポーツ離れなんですね。子どもがスポーツから離れてきている、スポーツをする子どもが減ってきているというお話でした。その要因としておっしゃったのは、遊ぶ場所がない、それとなかなかお金がかかる、同じスポーツをずっとやらなければいけないような環境になっている、さまざまな原因を申されましたけれども、共通するのは、何で子どもがスポーツから離れるかというと、これは楽しくないからですね。子どもは楽しかったらスポーツをずっと続けていくはずなので、最も根本のところにあるスポーツが遊びではなくなってきているんではないかなと、楽しさが減ってきてるんではないかなということをすごく感じます。ですから、これからはその楽しさをスポーツ振興の中でどう仕組んでいくのか、また逆に、楽しさの阻害要因をどうなくしていくのかということが、この
委員会の中でも大きなテーマになってくるのではないかなと思いますし、「する」「みる」「支える」、どの分野においても共通するスポーツ振興のテーマになるのかなと思っています。
それと、先ほどもありましたスポーツが文化であるというお話ですけれども、まずスポーツが文化になり切れていないですよね。なり切れていないのは、スポーツが日常でないからだと言われています。文化は日常のもので初めて文化となり得るという話があるので、スポーツが日常のものになったときにスポーツが文化となっていくんだろうと思いますし、その点についてもこれからの取り組みの課題、日常に据えていく、楽しむものにしていくというのが課題かなというふうに勉強させてもらいました。今後のさまざまな施策の中で生かしていけたらと思っております。
1年間、ありがとうございました。
9:
◯渡辺委員
まずは
園崎委員長、そして中村、田中両副
委員長を初め、事務局の皆様、そして後になりましたが理事者の皆様方、本当にお世話になりました。委員の皆様方にも大変お世話になりました。特に、先ほどからもお話がございましたが、今回は本当にいろいろと多岐にわたる大変関心深い、私たちも知らなかったような新しいことを発見させていただくような
委員会運営を
園崎委員長にしていただきましたことに、改めて敬意を表させていただきたいと思います。事務局の方々も、お手伝い本当にありがとうございました。
中でも、いろいろとお話をすると切りがないのですが、特に卯瀧参考人にお越しいただきましての部活動を通しての人材育成というか、子どもたちの豊かな育ちということにつきましては、本当に皆さん共通して感激をされたり、また御自身の若いころを思い出されたりとかしたのではないかと思います。しかしながら、一方では、教育界におきましては、やはり教員の方々の負担を減らしていくという意味で、部活動のあり方について今検討がされているところでございます。もちろんそういう視点も大切なんですけれども、本当に時間をかけてそこに集中してやっていく、それによってスポーツだけではなくて、人格的にも形成されていくということもあると思いますので、大変難しい問題ではあるかと思いますが、教育
委員会、そして現場の方々、そして理事者の方々が協力して、よい方向に向かっていっていただきたいなと切に願うところでございます。
また、先ほど酒井委員からもお話がございましたけれども、特にワールドマスターズゲームズについて少し触れさせていただきたいと思います。いよいよ2021年5月に関西で行われますワールドマスターズゲームズ関西まで3年となりました。私も昨年ニュージーランドのオークランド大会を見せてもらいに行きましたが、改めて生涯スポーツの大切さ、そしてまたチャレンジする、先ほど村井委員からは、私は同じ年なのでもうスポーツできないのかなというような気持ちにちょっとなりましたけれども、まだまだそのような方々とか、特に私もバレーボールをやっておりましたが、今は全然やってないんですけれども、シニアの方々の大会に寄せていただいたりしますと、本当にスポーツを継続してやっておられる方はお元気なんだなということを実感させていただきました。
そのような面からも、3年後のワールドマスターズゲームズが成功裏に終わるというだけではなくて、京都府民の方々がそのような意識を持って日々少しでもスポーツに親しまれるような環境づくりをこの3年間、特に努めていっていただきたいと思いますし、私も微力ながら努めていきたいなと思っています。
一方で、ワールドマスターズゲームズを知っていますかと聞いたら、まだまだ知らない人がほとんどだというのが実情なのではないでしょうか。PRの面につきましても、ぜひ全庁的にいろんな機会を捉えて、ワールドマスターズゲームズについての機運を高めていただきたいなと思っています。
それと、
園崎委員長が特に取り組んでおられる障害者の方々のスポーツということについても、大変必要なことだと思っています。共生社会というような面からも、障害のある方もない方も一緒にできるような機会をつくっていく必要性があるのではないかなと思っています。しかしながら、なかなか環境が整っていなかったりとか負担がかかったりとかするようなことがあると思いますので、運動施設の充実とか、障害者の方々の、車いす駅伝は大変有名になっていますけれども、スペシャルオリンピックスとか、また何度かお話しさせていただいておりますが、電動車椅子サッカー、それは本当に体が固定されて、なかなか動かない方でも指先だけでスポーツに参加できるというような、そんな喜びを見出せるということもある一方で、なかなか経費もかかったりとかということがあると思いますので、支援の体制をとっていただきたいなと思っています。
それと、スポーツ賞とか「未来くん賞」、そういうふうにスポーツで頑張っておられる若い人たちを顕彰されるというようなお取り組みをなさっておられます。本当に、もらわれた人とかは大変喜ばれていると思うんですけれども、それをもっと広く、こういう活動をされている方が京都におられますよということを、せっかくですのでもう少しPRしていただいて、それを目指すようなこともお考えいただきたいなと思っています。
スポーツ王国・京都と言われても、まだまだぴんときてないというのが実情ではないかと思うんですが、例えばマラソンとかTANTANロングライドも今度新しいコースも考えておられるみたいですけれども、京都はすばらしい資源とか、観光的にもすばらしいところがありますので、そういう面でも、やはり京都に来てそういう大会ということになると、ただスポーツをする、走るだけではなくて、そのようないろいろとすばらしい京都の魅力にも触れていただきながらという面では、大変、京都は強みを持っていると思いますので、ぜひその強みを生かしていただいて、まさにスポーツ王国、まだ私自身もどういうふうな取り組みをされていくのかなと思っておりますが、これからも理事者の皆様方におかれましては、健康にも御留意され、またます御活躍いただきますことを祈念いたしますとともに、私たち議員も、少しでも府民の方々の健康長寿、そしてスポーツ振興に役立つように努めてまいりたいなと思っております。
本当に皆様方、お世話になりましてありがとうございました。
10:
◯成宮委員
まず、この1年間、
園崎委員長、そして中村、田中両副
委員長、委員の皆さん方、ありがとうございました。そして、理事者、事務局の皆さん、お世話になり、ありがとうございました。
委員会を通じて感じたことや課題を、私から2点お話ししたいと思います。
1つは、私自身改めて、スポーツの楽しさ、すばらしさ、豊かさというものを深く感じることができました。今、
まとめの
発言の中で、文化だという話や遊びだという言葉もありましたけれども、国連の子どもの権利条約の中には、子どもたちに遊びの権利、余暇の権利をしっかり保障しようということもうたわれているんですよね。そういう点で、スポーツというものが人間らしく成長したり生きていくのに欠かせないものであるということと、それをすべての府民のものにどうしていくのかということが、私自身も含めて、政治や行政の責任として問われているなということを感じました。
私も今も地域の体育振興会でソフトバレーチームに入っていまして、30代から70代の後半の方も一緒にチームにおられます。小学校、中学校、高校、大学とバレー部だったんですけれども、そういうふうにスポーツに親しんできました。また、本
委員会では、トップアスリートを指導する方やトレーニングセンター、民間事業所の方、また子どもたちの運動能力、高齢者の長寿、健康の問題など、さまざまな立場からスポーツに携わる皆さんの話を聞いて議論を重ねてきたところですが、特に印象的だったのは、元立命館宇治高校野球部監督の卯瀧さんのお話です。スポーツの技術指導はもちろんだが、子どもたちの人間性や社会性を形づくっていくということがどう進んでいるかという観点で指導しているというお話でした。そして、教えた選手が、自分もこの先、指導者になりたいと言ってるんだというような感動的なお話もあって、生涯を通じた人間関係をつくられているというようなことも紹介されたと思います。スポーツは人と人を結びつける大切な役割を持っているし、人間性の発揮、向上というか、こういう体験というのは誰にとってもすばらしいことだろうなと思うんです。
本
委員会は、先ほどもありましたように、東京オリパラ等の開催を契機として、競技力向上と生涯スポーツの推進のためということでやってきたんですけれども、改めて、すべての府民がスポーツに親しむ権利、トップとともにすそ野の広さ、深さということも議論してきたわけですが、その具体的な保障をどうしていくのか、そのことは場所や時間なんかも含めて、ぜひ探求、追求をしていきたいなと思ったところでございます。
もう1点は、これも前の委員の方々と重なるんですが、指導者のすそ野を広げ、すばらしい指導者を多数育てていくことの重要性、それがスポーツ選手の生涯というものを見たときにも、とても大事なんだなということを学ばせていただきました。
管外調査では北海道札幌市でさまざまな調査をしましたが、アスリート先生の取り組みですね。教育
委員会の協力も得て、アスリートを小・中学校や特別支援学校の体育の授業に無料で派遣するというもので、部活動も見学をさせていただきました。スポーツというと、やはりトップのアスリートとしては選手寿命というものがあって、しかし培ったスキルとフィジカルを地域に還元しようということで頑張っておられるというお話でした。それから、
委員会で来ていただいたアイススケートコーチの濱田さんのお話の中で印象的だったのは、世界のトップというところまで行かなかった、やり残したことがある選手のほうが指導者としては、実は情熱が続くのかもしれないというようなお話もあって、指導者としての情熱ということも大いに深めさせていただいたところです。そして、京都府内で言えば、京都トレセンのセンター長さんからのお話もありました。測定メニューも含めて医科学的なサポート、トレーニング指導やメンタルサポートの取り組みのお話も伺いました。そういう観点での指導者の研修や育成というものを学校、教育現場も含めて、全府的に進めていくことが必要になっているなということを改めて感じたところです。
この1年間を通じて、改めてさまざまな観点から、今述べた点やそれ以外のことも含めて深めさせていただきました。スポーツの府民的な推進ということで今後とも私もぜひ全力を尽くして頑張っていきたいなと、そのことを申し上げまして、改めてお礼を申し上げまして、
発言とさせていただきます。どうもありがとうございました。
11:
◯秋田委員
どうも1年間ありがとうございました。もうほとんどお話をされたので、重複するところを避けたいと思うんですけれども、亀岡にサッカースタジアムができるのと、それから、宇治でスケートリンクができるということ、大変参考となるような視察先がございました。せっかくそういったいいものが京都でできてくる。ハード的には当然最新鋭のもので、予算も考えながらいろんないいものが本当に今の時代の一番いいものができると思うんですけれども、そこで気をつけていきたいのが、その施設を地域の方、府民の方がしっかりと活用できる使いやすさということも、しっかり考えていただきたいなということです。
スケートリンクについてもそうですね。京都で生まれ育った方が他府県へ行ってそこで活躍しておられると。ぜひ京都にできたスケートリンクで、そういったアスリートもしっかりと練習できる時間といいますか、時間帯の確保、それから一般府民の方も気軽に使えるような時間帯の確保、その辺のノウハウを、いろんなところのいいモデルを参考にしていただいて、できたところがそのときに一番ポテンシャルが高いというようなものをつくっていただきたいなと思います。
何よりもサッカースタジアムについては、当初の目的はやはり北部へのゲートウエイとして、亀岡を中心に北部の発展に導いていくという京都府民の思いのこもった施設でありますので、中村委員もいらっしゃいますけれども、しっかりと前へ進んでいただきたいなと思います。また、スケートリンクについては、これまで他府県へ行っておられた方が地元でもしっかりと指導者ともどもこれからも成長、発展できるような形を整えていただけたらなと思います。以上でございます。
12:
◯前波委員
この1年間、正副
委員長、そしてまた委員の皆様方、また理事者の皆様方、いろいろと充実した
委員会にしていただきまして、心から厚く御礼申し上げたいと思っております。
まとめですので、各委員の方々が今言われたそのとおりだと、私はこのように思っております。この
スポーツ振興特別委員会の趣旨は、東京オリンピック・パラリンピックが2020年、あと2年後に開催されるに当たって、いろいろと競技力の向上とか、また生涯スポーツ通じての調査研究をすると、私はこのように思っております。
オリンピックで金メダルをとられますわね。私はこのときに絶えず思うのが、能力だけでは金メダルは取れないと。これにプラス、これは私だけの意見かもわかりませんが、天才でなければ取れないですね。そして、本人が並みならぬ苦しさと努力をされて世界一になられるわけですね。この世界一のアスリートを育成するには、指導者とこれに関した支援される家族、身内等が同じ状況においてこのナンバーワン、金メダルをとるんです。そして、すべての金メダルをとられた方々が、「本当に多くの方に助けていただいた」「非常にありがたい」「感謝をしたい」というインタビューを受けられるわけですね。
私は、これは1つの要望と言ったらおかしいですが、この
スポーツ振興特別委員会、いろいろと皆様方も御意見がありますけれども、この感動を与えることに対しては、本人の努力はもちろんのこと、指導者とか協力者、そして支援されている方、こういった方々の思いとか苦労とか、こういうものも私は勉強したいなと、このように思っておるんですね。これによってスポーツのよさ、そして今、酒井委員が言われたように、子どもが遊ぶ場所がない、スポーツするところがないといういろんなことが出てくるかもわかりませんけれども、やはりスポーツというのは非常に感動を与えるものであると私はこのように思いますので、次もスポーツ特別
委員会が設置されておるんですが、今言ったように、本人はもちろんであるんだけれども、支援、指導、そして協力された方の勉強会も一度視察の中に入れていただいたらありがたいなと、このように思います。
以上です。
13:
◯田中副
委員長
まずもって、
園崎委員長、そして中村副
委員長、大変お世話になりましてありがとうございます。そして、委員の皆様方におかれましても、本当にいろんな御示唆をいただきましてありがとうございます。理事者の皆様におかれましても、そして事務局の皆様にも本当にお世話になりました。ありがとうございます。
この
スポーツ振興特別委員会というのは、競技力の向上及び生涯スポーツの推進のための施策についての調査ということでございました。私は、1つに、トップアスリートを育てるというようなことと、それと、もっと身近にスポーツを感じるというようなこと、また生涯スポーツということですから、幅広の意見交換、そして幅広の視察も含めた参考人の方々においでいただいたのではないかなと、そのように思っております。
まず1つは、トップアスリートということに関しましては、濱田美栄コーチに来ていただきました。そのときに私が思いましたのは、本来、トップアスリートの方々の本質、その人の素質、資質を見きわめるのが指導者の本旨なのかなと、そのように思っておりましたけれども、しかしながら、それだけではなくて、すべての条件、さまざまな条件が重ならないとトップアスリートを育てることはできないのだというお話をされたことに、改めて難しさというものを感じた次第でございます。
そして、卯瀧先生にもお越しをいただきました。卯瀧先生のお話をお聞かせいただきますと、本当に楽しくて仕方がない。先ほど部活動のお話が渡辺委員からもございましたけれども、四六時中生徒と向き合っておられる、お休みはないというお話でございました。でも、生徒たちと一緒にいる、楽しくて仕方がない、スポーツは本当にそういう楽しくて仕方がないんだということを、指導者みずからが生徒や周囲の人たちに伝えていける、そんなにすばらしいものなんだなということを改めて感じました。そしてまた、今の子どもたち、本当に環境が厳しくて遊べる場所がないということでございましたけれども、ミズノ株式会社の方々にお越しいただきまして、本当に狭い場所でも体を動かすことによってコミュニティをつくることができるというようなことを私たちも一緒になって体験をさせていただきました。言葉は通じなくても、もしくは言葉を発しなくても、距離感でそれぞれの体の動きを感じることによってコミュニケーションを高める力があるんだ、子どもたちにはそういう能力があるんだということを改めて教えられたような気がいたしております。
そういった意味も含めまして、この
委員会で学ばせていただきましたこと、またこれから課題として残っていることもあるのではないかなと思っておりますので、今後もこういった課題に関しまして、ともに学んでいきたいなと、そのように思いました。
本当にお世話になりました。ありがとうございました。
14:
◯中村副
委員長
まず初めに、
園崎委員長、そして田中副
委員長、そして委員の皆様方、また理事者、事務局の皆さん方におかれましては、この1年間大変お世話になりました。ありがとうございました。
先ほどからも話が出ておりますように、今年度から
スポーツ振興特別委員会においては、施設とかそういう発想ではなく、技術力の向上と生涯スポーツの推進のためということで、今年度から調査をさせていただきました。まず1つ目には京都トレーニングセンター、これを丹波自然運動公園に完成させていただきました。この中には、先ほども少し出ておりますけれども、医科学的ないろんな観点からのデータの蓄積、そしてまた、さまざまな器具があって、そこでトップアスリートをしっかり育てていくという環境を京都府のほうでつくっていただきました。やはりこれをしっかりと生かしていくことが非常に大事ではなかろうかなというふうに感じました。
そして2つ目には、参考人の中で、濱田コーチ、そしてまた卯瀧監督にもお越しをいただきました。ただ私は、そこで一番興味があったのは、やはり我々の時代と今の子どもたちの、指導と受ける側の状況がどうであるのかなということを常に意識をして聞かせていただきました。先ほどからもお話が出ておりますように、昨今はパワハラとか体罰とか、こういうようなお話もある中でありましたけれども、卯瀧監督はそういうような感覚ではなくして、しっかりと子どもたちに寄り添って指導をして、そして退部する学生がほとんどいなかったということについては、やはり指導者の魅力といいますか、そういうようなものがしっかりあるんだなと。そのためには、今後、指導していく方をしっかり育てていかなければならないというふうにお話をされたかと思っております。僕は、それはひいては、我々もそうですけれども、親の背中を見て育つのと一緒で、監督の背中を見て育つ、そういった若い人たちをしっかり育成していくということが大事ではなかろうかなということも感じさせていただいたところでございます。
そして3つ目には、ミズノ株式会社の方にお越しをいただいて、それぞれ委員の皆さん方とも体験をする中で、笑顔の中でいろんな体験をしていただきました。これから高齢化を迎える中で、こういったスポーツによって健康の維持、発展ができるんだなということも体験できたのではなかろうかなというふうに感じさせていただいたところでございます。
そしてまた、管外調査では北海道に行かせていただいて、先ほども少しアスリート先生のお話もありました。今、国のほうでは働き方改革と言われております。特に学校の先生方、クラブの指導については非常に厳しい環境の中で、そのことが本当に子どもの将来に向けていいのか悪いのかという判断も非常に難しい場面もあろうかと私自身も思いますけれども、京都の中でも、アスリートのそういった方々が、今後、働き方改革の中で学区にしっかり割り振りできるような人材の確保というものも必要ではないかなということも今改めて感じておるところでございます。
何はともあれ、この1年間、こういった皆さん方の御協力によりまして私自身も本当にいい勉強をさせていただきましたことに感謝を申し上げまして、
まとめとさせていただきます。ありがとうございました。
15: 4 その他
2月定例会の
委員会以降における、行催事等に係る
委員会調査の結果概要について、
別添
一覧表のとおりであることが報告された。
また、
委員会の
閉会に当たり、理事者を代表して
稲垣文化スポーツ部副
部長から挨拶
が行われた。
続いて、
園崎委員長から挨拶が行われた。
16:
◯稲垣文化スポーツ部副
部長
それでは、
委員長のお許しをいただきまして、理事者を代表いたしまして一言お礼の御挨拶を申し上げたいと存じます。
園崎委員長、中村、田中副
委員長を初め、委員の皆様方には、この1年間
スポーツ振興特別委員会ということで、
委員会ごとにテーマを定めていただきまして、また多くの参考人の方々をお招きいただきまして、スポーツ振興にかかわります重要な案件につきまして調査、御議論いただきまして、まことにありがとうございました。
参考人からの報告、御意見につきましては、私どもにとりましても大変多くのことを学ばせていただいたというふうに感じているところでございます。また、委員の皆様方からいただきました御指導、御指摘につきましては、今後、ゴールデンスポーツイヤーを迎えますスポーツ行政、さらには関係する施策につきましても、その推進に生かせるようさらなる努力を重ねてまいりたいと考えているところでございます。
結びに当たりまして、皆様方の今後ますますの御健勝を御祈念申し上げますとともに、変わらぬ御指導、御鞭撻を賜りますようお願い申し上げまして、甚だ簡単ではございますけれども、理事者を代表してのお礼の挨拶とさせていただきます。
本当に1年間ありがとうございました。
17:
◯園崎委員長
それでは、
閉会に当たり、私からも一言御挨拶を申し上げます。
まず、中村、田中両副
委員長様、そして委員の皆様方には
委員会運営にかかわる格段の御協力を賜りましてまことにありがとうございました。また、理事者の皆様や事務局の皆様にもさまざまに御尽力をいただきまして、ありがとうございました。おかげをもちまして、私にとりましては
委員長という大役で重いことでございましたけれども、何とか無事に1年間こなさせていただきました。お世話になりまして、ありがとうございました。
少しだけ
まとめをさせていただきます。
特別
委員会の運営につきましては、所管事項の中からテーマに特化をして調査・研究をするということで見直されまして、この
スポーツ振興特別委員会の所管事項からもハードの整備が外れるということで、ソフト面を中心に議論を進めてきたという経過でございました。その中で、4名の参考人の先生方をお招きいたしまして、
委員会では本当に長時間にわたる各委員からの熱い議論が交わされまして、私自身も本とか資料では学ぶことのできない生のお話を聞くことができまして、大変貴重な機会だったと思っております。
また、8月には管外調査を実施いたしました。私の印象に残っているのは、特に子どもたちや学校の先生にも大変喜ばれているという先進事例でありましたA-bank北海道のアスリートの先生のことでありますとか、大阪の陸上の強力なリーダーシップと熱意のこもったOSAKA夢プログラムの取り組みでして、先進地の御努力に大変大きな刺激を受けることができました。
委員会活動を通じて、参考人や視察先とさまざまな面から議論を重ねていただいたことで、人づくり、健康づくり、地域づくりなど、スポーツの持っている可能性について具体的な実感を持って認識することができましたし、京都府の施策の充実につながるアイデアなんかも少しイメージができたなということで、大きな収穫であったと感じております。
また、今年度中に、今回、京都府の第1回障害者スポーツフォーラムということで、鈴木大地スポーツ庁長官をお招きしての、そういったフォーラムを開催されるということもございました。2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けてのスポーツへの期待の高まりを感じることができました。
一方で、課題も少しございます。先日、京都府の教育
委員会から発表されました府民スポーツの意識調査ということで、週に1回以上運動する方、あるいは週に3回以上運動する方が、全国平均と比べましても、京都府は実は下回っているというデータを4月に見させていただきまして、まだまだ府民の皆様方に対しての環境づくりというものを整えていく必要が、特に京都府にはあるなということも感じましたし、指導者の育成についてもなかなか難しいことでありますけれども、大きな役割を果たしている指導者の育成というのも大きなテーマであると感じました。また、障害のある方、ない方がスポーツでつながっていくというこういったテーマのほうも大事な課題であると思っております。今回の
委員会では、取り上げられた課題もありますし、また深めることが十分できなかった課題もあると思います。今後も府議会の中において、また府政においても、スポーツのより活発な議論が行われることを期待いたしております。
最後になりましたが、委員の皆様からさまざまな御意見、御要望が今回の
まとめでございました。
委員会を通じて出された御意見や御要望については、今後の府政運営に当たり積極的に御検討をしていただきますことを理事者の皆様方にお願いするとともに、委員並びに理事者の皆様方の御健勝とますますの御活躍、そして京都府スポーツのますますの振興を祈念いたしまして、簡単ではございますが、私の御挨拶とさせていただきます。
1年間まことにお世話になりまして、ありがとうございました。
18: 5 閉 会
園崎委員長から
閉会宣告が行われた。
-以 上-
発言が指定されていません。 ↑
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